初めまして。4月にデザイナーとしてUnicoに入社した李と申します。中国出身です。
まずは簡単に自己紹介させていただきます。
大学では環境デザインを専攻していましたが、インターンを経験するうちに「CADソフトや3Dモデリングソフトを使用して設計図をを作る作業よりも、絵を描くような仕事の方がやりたい…!」と気づきました。また、普段ゲームをする際に、特にグラフィックに目が行ってしまうタイプだったので、「いつか自分の作品がゲームの中に登場したらいいな」と憧れていました。
そんな思いから、卒業後はゲーム会社に入ることを目指して、デジタル絵画やキャラクターデザイン、イラスト制作などを独学で学び始めました。日本に来てからは2年間の修士課程を経て、ようやく念願のゲーム業界に就職することができました!
さて、ここからは「入社する前と入社した後の心境」についてお話しします。
入社前は、ずっと憧れていた仕事に就けるということで、「どんな仕事が待っているのだろう?」「どんな人たちと出会えるのかな?」という期待と好奇心でいっぱいでした。その一方で、「自分にこの仕事がちゃんと務まるのか?」「限られた日本語力で職場のコミュニケーションは大丈夫か?」という不安もありました。
入社後はもちろん、入社前に感じていた不安もゼロではありません。まず仕事については、ほとんどが初めて挑戦する課題ばかりで、正直に言うと苦戦する場面もありますが、頼りになる先輩方に丁寧にご指導いただき、一つ一つ乗り越えていく達成感を日々感じています。
そして、日本語に関しては、やはり今の自分にとって最大の壁だと感じています。頭の中ではたくさん言いたいことがあるのに、口から出るのはほんの一部だけという、もどかしい気持ちになることも少なくありません。
それでも、先輩方は皆さんとても優しくて親切で、職場の雰囲気も明るく楽しいです。そんなプレッシャーのない環境だからこそ、間違いを恐れず、自分の考えを伝える勇気が持てるようになりました。
「間違えたらもう一度言えばいい。伝わらなかったら聞き返せばいい。悩んで黙ってしまうくらいなら、まず話してみよう」そう自分に言い聞かせて、毎日チャレンジしています。周りの皆さんが私の言葉に耳を傾けて、理解しようとしてくれる姿を見るたびに、「もっと日本語を上達させたい」という気持ちが強くなります。
学生時代は確かに自由な時間が多かったものの、試験・卒業・就職活動など、常に将来への迷いや不安がつきまとっていました。一方で今は、仕事のリズムは忙しいですが、勤務中は絵を描くことに没頭でき、仕事後は自分のやりたいことを心おきなく楽しむことができます。先の見えない不安がない分、今の生活スタイルの方が自分には合っていると感じます。
入社後、そんな期待は嬉しいことに裏切られることなく、「やっぱり好きなことを仕事にできるのは最高だな」と実感しています。
入社前に抱えていた不安は、今では自分を成長させるモチベーションになっています。今の私にとって最大の課題であり、最も乗り越えたい壁は「日本語」です。一日も早く”日本語の封印”を解いて、皆さんともっと楽しく、スムーズにコミュニケーションが取れるようになりたいです!
次回更新は笹谷さんの担当です。お楽しみに!