2-4 青年時代 【新人日記リレー】

こんにちは!デザイナーの森です。

もう夏もお盆を過ぎれば後半戦という感じがしますね…でも暑い日はまだまだ続きますので、休憩と水分補給を忘れず健康に夏を乗り越えましょう!

今回のテーマは「学生時代に何していたの?」ということで、2Dデザインに関わり始めた高校時代から話をしたいと思います。こんな学校もあるんだな~という程度に見ていただければと思います。

高校は、デザインに関わる経験をしたいということ+植物が好きという漠然とした理由で農業学校の花緑デザイン科に入学しました。

何をする学校なのかというと、入学から2年間は野菜を育てたり造園や植物に関する知識を学んだり、園芸関係の技能試験を受けたりしました。普通に過ごしていると経験しないような大切な経験でした。野菜を育ててもカメムシは苦手なままですが…

3年生では住宅庭園の設計をする授業があり、やっとデザインに触れることができました。これがデザインする楽しさと苦労を知るきっかけになりました。

考えてるときは楽しくて、でも実際設計しようとなると金銭的なことや安全面などたくさんの課題が出てくるので、結局似たり寄ったりのデザインになっていくのです。この課題は今デザインされているすべてモノに言えることなので、設計する人とそれを作る人はすごいなあ…と日々思わされます。

少し話がそれてしまいましたので、大学時代の話に移りたいと思います。

大学は地元の芸術大学で、最初の1年間はPhotoshopやIllustratorといったツールの学習や美術の基礎が多く、浅く広く知識を得るといった印象があります。

授業の一環で透明水彩を使い風景を描くというものがあり、そこで風景と水彩の魅力を知りました!デジタルは便利で簡単に絵が描けて消すこともできます。それに比べ、アナログの絵の具は一回描いてしまうと簡単には消せません。慎重に取り扱わないと破れてしまうことも多々あります…。

ですが、その分魅力もたっぷりあることに改めて気が付きました。色の深みと予想のつかない混色で偶然の味わいが生まれます。それに、絵の具を筆につけ紙に向けて勢いよく振るドリッピングなどといった技法を学ぶことで、表現にたくさんの幅を出すことができます。

『そういった予想がつかない偶然性』『技法を狙って使いそれが成功した時の達成感』がアナログの魅力だと感じました。こういった面白く感じた点はゲームと近いものがあるのかもしれません。

最後の2年間では、こういったアナログの魅力をデジタルに落とし込んで作品にできないかと考え、私の好きなSFファンタジーチックな世界観の風景作品を制作しました。アルバイト、就活、作品制作の毎日だったことを覚えています。ですがどんな時もゲームは心の癒しでしたね。

コロナ禍などでつらい時期もありましたが、良い学生時代でした。老後も社会人時代を振り返って同じことがいえるといいですね。

次回更新は松本さんの担当です。どうぞお楽しみに!