作品世界と対話する【新人日記リレー】

こんにちは。山口です。
必死で生きていたらあっという間に夏至が過ぎ、梅雨も明けてしまいました。

 今回は好きなゲームのお話です。
「この業界に飛び込むからには好きなゲームの記事くらい簡単に書けるだろう」なんて
軽い気持ちでこのお題を提案したのですが、いざ書こうとするとこれがとても難しく…
好きなゲームも、好きになった理由も、好きの種類も数えきれないほどあるのに、どうやって紹介する作品を選んだらよいでしょうか。

しばらく悩みましたが、ここはプランナーらしく「他の媒体ではなく、ゲームだからこその楽しみがあった作品」を紹介いたします。

私は、いわゆる「サブカル」に含まれる娯楽の中で、ゲームだけが持つ強みというものはインタラクティブ性にあると考えています。つまり、「プレイヤーの行動に作品世界が応答する。単に物語を鑑賞するのではなく、自分で物語を導くように遊ぶ」というところが、ゲームでしか味わえない楽しさだと思うのです。

この観点で見たときに私の心に最も強く残っている作品は『高機動幻想ガンパレード・マーチ』です。
ガンパレのあらすじをごく簡単にまとめると、
謎の生命体「幻獣」との絶望的な戦いに動員された学徒兵の一員となり、学生と兵士としての二重生活を営みながら生き残ることが目的(『高機動幻想ガンパレード・マーチ』『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。 最終更新 2022年5月30日 (月) 11:31 )
で、よりゲームらしく書くなら、「自分を鍛えたり、仲間とのコミュニケーションを通して部隊全体を勝てる状態に仕上げること」が目的になります。
この「仲間とのコミュニケーション」のゲームデザインがとてもよく出来ていて、同じ部隊にいる21人のNPCたちとどこで何を話すか、どのような関係を結ぶかは完全にプレイヤーの手に委ねられており、会話を選択肢から選ぶだけでなく、どんな風に話すのか(声の大きさ、表情、感情など)まで細かく調整できるようになっています。
NPC達も個別の考えを持って行動するため、現実さながらの流動的な人間関係が展開されます。
最終的にエンディングは6種類に分岐しますが、そこに辿り着くまでの道筋はプレイするたびに大きく変化するところが、私が思うこのゲームの最大の魅力です。

PlayStation Networkのゲームアーカイブスで今も購入できる作品ですので、未プレイの方はぜひプレイしていただきたいです。

次回はデザイナーの河原さんが担当する予定です。お楽しみに。

 

おまけ:
会社の目の前の通りには、一か所だけ際立って鬱蒼とした植え込みがあります。
多少道路を圧迫してるけど、不思議な佇まいでいいな。と思って普段から眺めていたのですが、どうやら管理者不明のため7/1に撤去されてしまうそうです。
本当に誰にも由来がわからないとは。
ただ静かにそこにあった不思議が、張り紙をされて突然存在感を放っているようです。
きっと気が付かないだけで、色んなところにあるのでしょうね。