語らずに示される物語【新人日記リレー】

こんにちは。 今年の夏は変だなぁと言いつつ、毎年言っている気もする、デザイナーの清水です。

私からも「好きなゲーム、思い出に残っているゲーム」についてお話しします。

私がこういうことを聞かれたときにいつも答えているのが、『洞窟物語』というフリーゲームです。
洞窟物語はStudio Pixelさんが制作したPCゲームで、公式Webサイトからダウンロード出来るほか、追加コンテンツ付きのものがSteamで販売されています。
ジャンルはメトロイドヴァニアが最も近いと思います。手にした銃で敵を倒しながらストーリーを進めていき、マップのそこかしこで手に入る新たな武器やライフ増加アイテムで自キャラの性能を上げていく、といったゲームシステムです。

書こうと思うと無尽蔵に書いてしまいそうなので、「ストーリー激エモポイント3選」に絞ってお話しさせていただきます。

洞窟物語ストーリー激エモポイント3選

その一 「序盤武器が終盤で最強武器になる」
激エモですね。
主人公が見知らぬ洞窟で目を覚ますところから物語は始まります。ここがどこなのか、自分が何者なのかも分からない。身を守る術も持っていない。
敵を避けながらうす暗い洞窟を進んでいった先で主人公が初めて手に入れる武器、ポーラスター。敵が落とす経験値でレベルを上げればそれなりに使い物になる程度の、シンプルな武器です。
このポーラスターを誰とも交換せずに最後まで持っておき、最初の洞窟にもどって持ち主に返そうとすると、ポーラスターの完成形、「シュプール」にアップグレードして返してくれます。これが裏ボスにも使えるくらいに強いんですよね。

その二 「人間の執念と精神力」
物語の中で主人公はある博士と出会うんですが、ある場面で瀕死になった博士を見つけることになります。博士は自分の命が尽きる前に主人公に「ブースター」というアイテムを手渡し、主人公に未来を託して死んでいきます。
このブースター、装備すると一定時間空中を飛べるようになるんですが、実はまだ不完全なアイテムなのです。
瀕死になった博士に遭遇せずに先に進むと、博士はその先の展開でしれっと出てきて「ブースター2.0」を渡してくれます。アップグレードされたブースターは圧倒的に性能がよく、上下左右に自由に飛び回れるようになっています。
物語の中で明確に語られるわけではありませんが、これは「果たさなければならない使命のため、執念によって復活し、ブースターを完全なものに仕上げた」んだと思うんですよね。
人はやるべきことをやり終えると安心してしまうものです。一周目の博士はきっと不完全と知りつつも、ひとまず手渡せたことに満足して死んでしまったのでしょう。しかし二周目では主人公に手渡す機会がありませんでした。まだ果たせていない使命が自分にあるのだという強い気持ちが博士を生かしたのです。きっと。

その三 「救えなかった少女を救いに二周目のプレイへ」
主人公は物語中盤で「カーリー」という名のロボットの少女と出会います。はじめは主人公を殺戮ロボットだと思って襲ってくるのですが、和解したあとは主人公を助けてくれるようになり、共闘する場面もあります。
しかし「コア」と呼ばれるボスを倒した後、主人公に水中ボンベを渡したことでカーリーは意識を失い、水没していくステージの中に取り残されてしまいます。
知らないとなかなか気づかないのですが、実はここでステージ右下あたりにロープが沈んでいて、カーリーを体にくくりつけて先に進むことが出来るんですよね。
コア戦のあとは水路へと進むのですが、ここのBGMが、カーリーを置き去りにしてしまう一周目と、意識のないカーリーと共に進む二周目では全く違って聞こえます。落ち着いた音楽が、絶望にも希望にも聞こえるんですよね。
ただ連れていけば助けられるのではなく、ちゃんと救うためには「聖域」と呼ばれる裏ステージの先で裏ボスを倒す必要があるんですが、これがまたしんどい。でもそれを乗り越えれば納得のエンディングが待っています。

以上、洞窟物語ストーリー激エモポイント3選でした。
それなりに骨太な難易度でありつつ、プレイしていると自然と踏破できる絶妙なバランスなので、ゲーム自体もとても面白いです。フリー版は今でもダウンロード出来るので、気になったらぜひプレイしてみてください。

P.S:
最近お昼休みに『プチカラット』という対戦ブロック崩しで遊んでいるんですが、これも面白いです。マイブームが過ぎる前にご紹介しておきます。
ブロック崩しで対戦できるというのがそもそも発想としてなかったんですが、かなり対戦ゲームとして面白いです。大きな塊を他のブロックから切り離すと落下して相手にお邪魔ブロックとして送られるんですが、塊の消し合いになったときが激アツです。送られたブロックも攻撃に利用できるので、結構派手な展開にもなるんですよね。
キャラ差みたいなものもあって、速攻で勝負を決める攻撃特化なキャラ、崩しにくい壁を作って逆転しにくい攻撃でじわじわと攻めるキャラなどがあり、意外に奥深い。
キャラクターもいろんな属性があって魅力的です。シリーズ化してほしかった……