こんにちは、デザイナーの李です。
今週の担当はお休みなので、代わりに私がゲームについてお話ししようと思います。
「ゲーム」という話題になると、私の頭に真っ先に浮かぶのはゲームそのものの遊び方や面白さではなく、「誰と、どこで、そのゲームを通してどんな楽しくて忘れられない時間を過ごしたか」という思い出です。
私のゲームの原体験は、小さい頃にいとこがファミリーゲーム機を買ったことから始まりました。私の家では毎週末に祖母の家に集まる習慣があり、週末になると兄や妹たちと一緒に小さな椅子を持ち寄り、テレビの前に座っていろいろなゲームに挑戦しました。順番にプレイして、負けたら観戦席に交代。
遊んでいたのは主にドット絵の2D横スクロールアクションで、鮮やかな色彩やシンプルな操作、そして繰り返し流れる中毒性のあるBGMは今でも強く記憶に残っています。マリオシリーズ、魂斗羅、高橋名人の冒険島、ロードランナー、アイスクライマー……どのゲーム画面も、今でも目に浮かぶほど鮮明です。
その後パソコンを使うようになった頃、私の子ども時代を象徴するオンラインゲーム『ラテール』と出会いました。韓国の会社が開発した2D横スクロールRPGで、可愛らしいグラフィックとデザインは今見ても古さを感じさせません。
当時はクラス全員が夢中になるほどの人気で、友達とパーティを組んでモンスターを倒したり、誰が先にレア武器を手に入れるか競い合ったり。各マップの風景は美しく、BGMもとても心地よかったので、時にはただキャラクターを座らせて、チャットしながら時間を過ごすだけでも楽しかったのです。
このゲームは私の子ども時代をほとんど丸ごと共にしてくれ、数え切れないほどの思い出を残してくれました。社会人になる直前の2か月間ついに再びこのゲームに戻ってみたのですが、まるで旅をするように昔歩いた足跡をたどり、変わらない風景や懐かしい音楽に触れたときは、本当に子どもの頃に戻ったような気がしました。しかしすぐに気づいたのは、かつて憧れていたレア武器が今では簡単に購入でき、モンスター討伐も一人きりで戦うしかないという現実でした。「もうあの頃には戻れないんだな」と少し切なくなりつつも、それでも多くの大切な思い出を与えてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
もう一つ、私に大きな影響を与えたのがRiot Gamesが開発したMOBAオンライン対戦ゲーム『League of Legends(LoL)』です。もし『ラテール』が私の子ども時代を象徴するなら、『LoL』はまさに高校から大学時代を象徴する存在でした。
当時の熱中ぶりは、もはや「中毒」と言ってもいいくらいでした。高校生の頃は、友達と深夜にこっそり家を抜け出し、ネットカフェで遊んでいるところを親に見つかったこともありました。振り返ると反抗的でありながら、どこか可笑しい思い出です。大学時代は、友人と数え切れないほど徹夜でプレイしました。大会を観戦して好きなチームが優勝したときには、男子寮全体が歓声で揺れるほどの熱狂ぶり。その緊張感や喜びに満ちた時間は、まさに青春そのものでした。そして、このゲームのビジュアルに強く惹かれたことがきっかけで、私は専攻を変え、就職の方向性をゲーム業界に定めることを決意したのです。
日本のコンシューマーゲームが栄えてきたのとは対照的に、ここ数十年の中国のゲーム雰囲気は、やはりオンラインゲームが主流でした。そんな中で日本に来てからも、私はやはり友人と一緒に遊べるマルチプレイのゲームが好きで、特に『スプラトゥーン』をよくプレイしています。私にとって、ゲームの魅力は単なる遊び方だけではなく、誰かと一緒に笑い合いながら過ごした、かけがえのない時間を作れることなのです。
では、次回の更新は笹谷くんです!お楽しみに~!